やきそば



夕方5時半ごろ電話が鳴った。思いがけず、行きつけの美容院からだった。「夕飯まだですか」なんだか解らないまま「はい」と答えると「これから先日お話した中華やさんに行くのでお宅の分のやきそばも買ってお届けしますから」という。そういえば1ヶ月位前、美容院で「府中の方にゆく道にある中華店の、お持ち帰り揚げやきそばがとても美味しいんですよ。いつかお宅にお届けしましょう」と言われたのを思い出した。



この美容院は先代の頃から行っている。腰を悪くしてから美容院の椅子から立ち上がってもすぐ歩けず、よろよろすると、心得ていて手を貸してくださるので助かる。客の少ない時は、車で家まで送って頂く事がある。

40分程して外に車が止まり、二人の娘さんをお供にご主人が玄関に入ってこられた。二人のお子さんは赤ちゃんの時から美容院の中で成長の過程をみている。しっかり歩ける様になったと思いながら次回行くと、もう手順通りに荷物を預かるふりをするのに驚く。お姉さんはもう小学生。今年の冬は家族で2回もスキーに行かれたと聞く。

やきそばは上下2つの容器に分かれ、上の小さな器は揚げ立てのパリパリした細い麺が入り、下の大きな器には、とろりとした熱々の具がたぷっり入っている。麺に具をかけると器からあふれそうになる。薄味でもやしや白菜がしゃっきりとしたままでとても美味しい。別に豆餃子一皿が添えてあった。これも味が引き締まっている。
家にいてこんなものが頂けるなんて、私は運のいい暮らしをしているらしい

H17/03




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