植木屋


毎年、秋だけ植木屋さんを頼むのだが、今年は春も来てもらった。庭の正面にある大木のサンゴ樹の下の枝が1本折れて、其の辺りがぽっかりと穴が空き、隣家の窓がもろに見えるよう様になったからだ。陽のあまり当たらない場所なので、2本ある青木の1本をそこに移す事になった。

人間の丈くらいある青木は、2人の植木屋さんによって、今まで植えられていた処の土を沢山入れたコモに巻かれ、新しい場所に移された。私は居間からそれを眺めていたが、植えた直後から初めから其処にあったように納まっている。



家ではこの植木屋さんの父親の代から庭の手入れを頼んでいる。その頃中学生だった彼は仕事に付いてきて枝を束ねたり、落ちた葉を袋に詰めたりしていたが、今は一人前の植木屋になり、5年前病気をした父親は、息子の仕事の補佐役となって低い木を刈ったり、掃除をしたりしている。

「植木屋さんの景気はどうですか」と聞くと、「昔からのお得意さんが多いので助かっているが、それでも今は、吉野家と同じで「早い、安い」の時代で、何軒か減りました、という。

我が家としても、、費用が安いシルバーセンターなどに頼みたいところだが、二階の窓に届くような木が4本あり、これはシルバーではやってくれない。どれもたいした木ではないのだが、切るわけにもゆかず、私が丈夫な間は今の植木屋さんに続けて頼むつもりでいる。

H16/04

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