内舘牧子さんの講演会

5月29日、春秋苑のヒューマンカレッジのセミナーで内館牧子さんが講演された。この講演会に一緒に行く友人は、内館さんのお母様と親しくされているので、私まで知り合いのような気分である。

内舘さんは、何時もテレビで見ているように、明るく颯爽と壇上に上がられた。大きく広がったふわふわの髪は、白いパンタロンスーツと良く似合ってとても素敵である。



演題は「宗教学科に学んで・お相撲における宗教的背景」である。

昔、大学ではデザイン理論を学ばれたが、1年半の受験勉強をされて東北大学に合格。宗教民族学科に入学され、山岳宗教を学んでおられる。東京と仙台を往復してお忙しい様子だ。

大相撲で女性が賞を渡す為に、土俵に上がる是非が論じられているが「相撲は昔から日本にある伝統的な神事であり、日本人として守って来た事は大事にすべき」と歯切れがよい。

次に友人と恐山に行かれた話をされた。内舘さんと友人のそれぞれ、会いたい人との会話をイタコの方に頼むと、「万人向きの言葉」では無い、相手にぴったりした、固有の言葉がイタコの口から出てきた、と言う話や、内舘さん達も、他の方々がされている様に亡き人達のために豆絞りの手ぬぐいを買って、沢山並んでいるお地蔵さんに結んできた話をされた。また、丁度大祭の日で、その日には宇曾利湖(ウソリコ)から亡き人が出てくるという伝えがあり、湖のそばで亡きお父さんが其処にいるかのように、お父さんの分も用意して家族が食事をしていた、という風景を語られた。実際体験されたことなので、とても興味深く聞いた。

最近は大相撲の柱が無くなって、青赤白黒の房となり、場所時は、御幣が結んである。
場所の始めに神さまに来ていただく儀式があるが、この五月場所から、神さまをお送りする儀式が行われている。千秋楽に行かれた方は最後まで残って其の儀式を見てください。加えてこれからの力士で男前の「ハギハラ」「トヨノシマ」を良く見てくださいと言われる。

この頃は大相撲は殆ど見ていなかったのだが、次の場所から、おすすめの若い力士をのぞいてみょうと思っている。

何時も「講師と一緒」の写真には参加しないで帰るのだが、今日は沢山の人達と並んで集合写真の中に入った。

H16/06

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