5月末、シルバーセンターから草取りの方が来られた。
毎年2回ほど来ていただくが、この3年はいつも同じYさんである。
Yさんは定年まで、何十年もバスの運転手をしておられた。
介護車の運転の話もきたが、時間に縛られるので、草取りを選ばれたという。
如才無く話題を振られるので、話していると気持ちが明るくなる。
庭の中央に芝が植えてあるが、この頃、やたら苔がのさばってきた。
植木屋さんに聞くと。周りの木が大きくなり日陰が多くなったのと、暖冬の関係らしい。
草取りのついでに、今までに伸びた鬱陶しい枝を取り払って、形をざっと整えていただく。
どこを見てもペンペン草やドクダミの花の咲いていた雑草だらけの庭は、Yさんともう一人の連れの方に草取りしていただいて、見違えるようにさっぱりした。
庭に出てみると、こんもりとした濃い桃色のクローバー花が一際目立つ。
これは雑草だが、畠の通り道のあったのを一株分けて貰ってきたものだ。
毎年手入れもしないのに長い間咲いていて嬉しい。
花を２，３分眺めている間に、蝶がひらひらとが飛んできて花に止まる。
２種類の蜂があちこちと花の上を忙しなく動く。蟻が葉の上を歩いている。
随分いろいろな生き物に頼りにされているようだ。
H16/06
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