昭和天皇記念館
  
友人と立川の国営昭和記念公園の一角に建つ昭和天皇記念館に行った。5万件を越す企業、団体、個人の寄付によって出来たものという。

私たちの子供の頃から見慣れ親しんでいた昭和天皇御一家の団欒のお写真が一番に目に付く。お正月にその年の天皇御一家の仕合わせそうなお写真が新聞にのると、子供の私達まで安心した気分になったものである。

御成婚の折の写真をはじめ、大正天皇やお子様がたの写真、香淳皇后の日本画、調度品、等の数々。それにご即位の時使用された特別御料儀装馬車が展示されていた。馬装されたお車は長さは15メートルくらいになる。



戦争中、軍部に押され戦争が拡大していったが、随分お心を痛めることも多かっただろう。

敗戦、占領と、今まで経験した事の無い時代を迎えても、天皇を中心に、世の中が大混乱すること無くこの時代を乗り切れたのは、天皇のお人柄によるものが大きかったと思う。

戦争時代を過ごした私達の年齢に合わせて、館内を案内される方は特に詳しく説明された。終戦時に天皇がマッカーサーを訪ねられた時の国民を思う立派なお言葉を、当時天皇のお傍にいた、白州次郎、迫水常久の残された記録を元に話してくださる。

あの時代、貧富の差は大きく、兄弟6、7人は当たり前だったけれど、今のように親殺しや子殺しなど、殆どなかった。

時代が移り変わり、歯止めの無い自由が尊ばれているように見える。ヘルパーさんの話では自分の頃の運動会では、ピッと真っ直ぐに整列出来たのに、今の子の整列はぐにゃぐにゃです、と言う。

マスコミや政治家、教育者は世に迎合することなく、この島国で育った他国には無い素晴らしい日本の習慣、文化を皆の心の中に残してゆくようにして欲しい。


H18/07

 

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