男達の大和

「男達の大和」を観ようと新ゆりのマイカル映画に行く。この映画の始まる50分前に行ったのに、もう後ろの方は全部売り切れて前から4列目しかない。それでも端を選んで切符を買う。始まる頃は最前列から客がいた。

筋がわかっているだけに、「男達の大和」が始まり、題をみて、もう涙があふれる。

近隣の人達の振る日の丸の国旗の中を勇ましく出征して、やがて白木の箱と共に還って来た男達。名誉と言われ、心のままに嘆けない親達。生還出来ない敵地に行く前に、親の家に顔を出すひとときの休暇。私が若い頃経験した風景である。



席の周りから小さく嗚咽が聞え、男の方たちも目をぬぐう。絶望的の状況の中でも自分の役割を果たすために次々と、倒れてゆく男達の戦う姿。自分の生まれた国や、妻子を護る為に。

私の若い時代は、女は絶対に持っていないこんな男達の潜在的能力の大事さを認めているので、男が女から見て多少理不尽な事を言ったり行動をしても、受け流す事が出来たように思う。

こんな映画を観たあとは、現在の日本の有様を考える。

大地震や他国とのトラブルが有った時、国を守る為の訓練もなく、唯気楽に、自分本位に過ごしている様に見える日本の若者達は役に立つのだろうか。

縁あってこの国に生まれ、意識が無くともこの国に護られているのだから、正月くらいは昔のように、各家が国旗を揚げて無事に過ごせるのを感謝してもいいのではと思っている。

H18/02

 

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