お土産


いつの間にか五人の孫娘たちが三十歳前後になったが、結婚したのは一人だけ。私からみれば気にかかる所だが、意見を控えて黙っている。

 それぞれ働いているので、時々海外旅行にいったしるしと言ってお菓子とか、片手に入るような小さな品物が届く。居間の飾り棚は、小人形やちょっとした飾り物が増えてゆく。



私が旅行に行って、自分で買ったもの以外で、一番古いのは、一番年上の孫が小学生の旅行で日光に行った時の小さい眠り猫、三センチ角位の布団の上に乗っている。更紗模様の紙製口紅入れもあったが、壊れそうになり、今は炬燵テーブルの上の消しゴム入れとなっている。一番下の孫娘が中学に入ったころ、夏休みのシンガポールツアーに一人で参加した時のマーライオンの置物も古い方だ。

この頃は姉妹でヨーロッパは勿論、ペルーのマチュピチュの方まで足を延ばしている。独身貴族が、と思って見ているが、今の日本や、世界の移り変わり見ていると、これからの彼女等の人生は平坦な道ばかりではないように思える。世界の国の中で誇りある日本が続いて欲しい。



 H23/08

 


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