夜間救急センター


夕方、高津区に住む長男の嫁がきた。実は長男(22年生)が2日前から、マリアンナ医科大に入院しているが、もう手術も終わって、経過がよく、来週早々退院の予定だという。次男には直後知らせたが、私には様子を見てからと思ったようで、余計な心配をしないで済んだ。

入院の日の夜、長男はみぞおちの辺りが痛くなり、次第に汗びっしょりとなって来たので彼女が運転し夜間救急センターに行った。早速検査をして、点滴をし、カテーテルの心臓の手術を受けた。

3本の動脈のうち1本は10分の1くらいの血液しか心臓にいっていなかったそうだが、手当てが早かったので殆ど心臓に影響なくすんだ。狭心症が心筋梗塞になりかかったところだったらしい。



それにしても、救急車でなく、自分の車で行ってよかったと彼女が言う。長男はマリアンナ大で診てもらった事が無いので、救急車で行ったら、手術がすぐ出来ない病院に運ばれていたかもしれないからだ。

翌日、病院に見舞いに行った。息子はもうすっかり元気な顔をしていた。心筋梗塞の恐ろしい話を聞かされて、長男はやっと煙草を止める気になっている。

この大学病院には9年前、私も心筋梗塞で41日間入院していた。それ以後この大学の夜間救急センターに6,7回行っている。夕方や夜になってから自分の様子がおかしいと思った時や怪我をした時に、息子達に電話をしたり、心配しながら夜を過ごすより、タクシーを呼んで救急センターに行き、早く結論を出した方がいいからだ。夜中の1時や2時ごろ行っても赤ちゃんをはじめ7、8人は待合室にいるので心強い。即入院の方もいる。

ある夜、いつもと違い胸が圧迫され、呼吸が苦しい気がしてセンタ−に行った。最初、卒業したてのような若い先生に診ていただいた。それからベットに寝たまま一時間近く待たされたあと「私は心臓の専門医です」と言って落ち着いた中年の医者が見えた。とたんに安心して痛みが消え、しどろもどろになって応答をしたのを思い出す。

又、別の日、わき腹が痛くなり夜間救急センターに行った。若い医者は画像を見て膵臓が悪いと説明し、翌日又病院に来て診察を受けるように言う。翌朝はもっと痛く、歩くのがやっとだったので入院の支度をして病院に行く。その日の担当医は「膵臓ねぇ」と首をかしげていたが「痛くて食事の支度も出来ないのでともかく入院したい」と頼み込んだ。忘れていたが、数日前転び、その時に肋骨が1本折れ、それが3日ほど経って痛んだのだと解った。折角入院したのだからと、4日間そこにいて、胃カメラなどの全身の検査をしたので、これはこれで良かった。

今まで、昼間はかかりつけの医者を頼り、夜は救急センターを頼りにし、セコムに護られ、うまく過ごしてきたと思っているが、これからの自分がどんな心身の弱り方をするのかは予測できず、その時には息子達の知恵を借りなくてはと思っている。

H17/05

 

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