秩父宮記念公園

4月半ば、職場のOB会12人(80代4人)で御殿場の秩父宮記念公園に行った。此処の桜は都心より半月遅れる。

殆どの人が横浜在住だが、私は小田急線なので、特急の「あさぎり」に乗って御殿場駅に行く。町田駅で北千住からきたMさんと一緒になった。

Mさんはは八十八歳だが活動的で明るい。この日も自分で作られたポケット沢山のチョッキを羽織っておられるので、手荷物は何も無い。ひも付きの白木の太い杖を持参だが、これも自分の背丈に合わせて木をけずっての自作である。

昔、大連から引き揚げてこられ、戦後、子供9人を育てるには大分ご苦労があったと思うが、そのようには見えない。OB会のときにはピアノを弾かれ、それに合わせて私達が歌う。急に指名されても軽妙に気の利いた挨拶されるので、感心する。今は教員をしている娘さんと住まわれ、食事係をなさっているとか。小冊子の自分史を作ったので私に下さるといわれ、私もホームページの何回分かのコピーを差し上げる約束をした。



秩父宮記念公園に着くと先ず、公園を囲む空を突く様な背の高い杉の林に圧倒される。入園してすぐ予約してあったお弁当を頂いた。この日は暖かく絶好の花見日和である。よく手入れされた広い庭園を道順に添って散策する。桜をはじめ黄色、紫、濃い桃色の花々があちらこちらと咲いている。陶芸の窯場だった古い小屋や花壇があり、道端においてある珍しい種類のチューリップの鉢が眼を引く。

高台にある茅葺きの記念館の傍にある120年位経つという、しだれ桜はとても見事で、大きな桜の枝が交差してゆれて風情を増している。この日は富士山が見えた。

最後に休憩所でお饅頭付きのお茶を頂いた。あと、タクシーに分乗して御殿場駅に行く。記念館で買ってきた「鱒の姿ずし」の夕食は美味しかった。

H17/05

 

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