介護をうける暮らし



要支援二の介護を受けているので半年ごとの調査がある。区役所の方と地域老人の支援センターのケアマネージャーと、訪問介護所の私の担当責任者が、別々、又は一緒に調査にこられる。懸かりつけの医者の意見を参考に、私が無事に一人の生活が出来るよう、半年ごとに細かい計画書がつくられている。色々な方の手間と時間、それに費用がかかっている。母の時代は、殆んど子に頼るしかなかったのに、私たちは社会が支援してくれていて、気楽に生活できている。



今、ヘルパーさんは週に二度、私の入浴時の見守りと掃除、時には料理をしてくださるが、私の体調の悪い時には、どのヘルパーさんもすぐ気がつかれるようだ。先日の東北関東大地震の時は、電話や来宅で、支援センターや介護所から計三回安否の声がかかった。          

年と共にだんだん自分の行動に自信がなくなる。先日、買い物をたくさん入いれた大きなキャリーバッグまで、スーパーの、通路に忘れてきた。他の用事をして一時間ほど経ってから気づいて、慌てて戻ったが元の場所にきちんとあった。日本は安心な良い国だなと、つくづく思う。

六十代のころ行っていた習字教室で、午前組との交代時間が終わり、私のいる午後組の先生の講義が始まっているのに、午前組の八十歳過ぎの女性が一人、毎回、教室の中に残っていて、洗い場で、筆や硯をごそごそと洗っていた。先生は黙認して講義をされていた。其の時、どうして人並みに行動出来ないのかと不思議に思っていた。なるべく回りに迷惑をかけないように心掛けよう。


 
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