五月の結婚式



五月の末、長男の三番目になるの娘の結婚式があった。何事も自分達で計画したそうで、双方三十歳の夫婦である。長く交際をした末の結婚なので、和やかな空気で、お天気にもめぐまれ、良い結婚式となった。

会場はホテルでなく、渋谷の高級住宅地にある普通の家を、結婚式も出来るように改造してレストランとなっているところである。出席者は双方の親類だけで約三十人。会社関係の人や、友人はいない。新夫婦が司会をして、初めて姻戚関係になった人々と顔を合わせて紹介しあった。なかなか素敵な夫妻であった。



お婿さん側には、祖父母にあたる方はもう誰もおられないのに、お嫁さん側では、私たち二人の祖母達が出席していて申し訳ないよう。考えると五年前の長男の長女の結婚式のときも夫側の山口県の祖父母にあたる方はもう誰もおられなかった。出席は当たり前のことのように思っていたが、病気でもなく、九十歳の声を聞くときになって、こんな晴れがましい席に出るのは、とても恵まれている状況なのだと思った。

皆が庭に出て集まっていると、二階の窓から写真を撮っている様子。これでよく写るのかしらと思って見ていたが、出来上がったものを見ると皆が片手を挙げた面白い写真がとれていた。

コース料理の中のお肉は最近頂いたことのないような、柔らかいお肉で満足し、たっぷり苺の入ったケーキも美味しかった。





H25/06
 



 
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