偶数月なのでまた老人会の友愛チームの方が訪れてくださった。一人暮らしや体の弱い人が対象だ。この辺りで一緒に年を重ねてきた人達なので、家に上がってもらったが、三十分くらいはすぐ経ってしまった。おみやげは、子どもが貰うようなセロハン袋に入った雛菓子。金平糖やおこしが入り、桃の造花も入っている。そのまま居間に飾る。春もすぐ近くに来た。



其れと一緒に、届けてくれた方が千葉の実家から取り寄せたという鰯の味醂干しが一袋添えてあった。私が「これは夫の好物で、夫が自分で買ってきたこともあったから、神壇に供えるわ」と言ったら、又一袋加えてくださる。忘れていた味醂干しを何年ぶりかで焼いた。味がいい。

外出から帰ると泥つき大根が一本玄関前のおいてあった。前の畑の人からだ。今の大根は柔らかくておいしいが、葉つきなのがもっと嬉しい。農薬が最低しか使っていないそうで、青々とした葉は何時も炒め煮にする。この日来たヘルパーさんに塩で少しもんでから炒めた方が癖がなくて美味しいですよ、と教えられた。さつま揚げと一緒にいため、お皿に山盛りいだだいた。

一月の終わり春秋苑「公園墓地」の講堂で五木寛之の講演会があった。春秋苑が大きく広がり、会員も増えたせいか、案内の葉書が来て、三日ほどして電話で申し込んだら、もう満員で断られ、補欠待ちでやっと券がきた。この日は「時代の覚悟」と題した話だった。
先日アメリカのオバマ大統領は神に誓って宣誓をしたが、アメリカの国民全体に、神よアメリカを守り給え、と物質主義に見える中に、神への讃歌の気持ちが流れている。そのあたりが日本と違う。和魂洋才、宗教のこと、など。この頃は話を聞いてもすぐ忘れるが、まだこんな講演会に来て時間を過ごせて仕合せだ。
 
H21/02

 

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