富士五湖めぐり


十一月の九日から十日、二歳年下の友人Yさんと、その息子さんに誘われ、一泊の富士五湖巡りをした。朝八時、Yさんの車が家まで迎えに来て下さる。老人二人を乗せるからといって、車椅子を用意してトランクに入れてあった。

先ず初めてみる大月の猿橋に寄る。橋から見ると、両側の岩から下の川を覆うようにして、緑赤黄色の入り混じる紅葉の大木がずっと川に沿って続きとても綺麗だ。傍にある神社を参拝した。

それから本栖湖へ。紅葉が絶好の時期で、真っ赤な紅葉と鮮やかの黄色い銀杏の黄色がきわだって見える。羊が数頭野原で遊んでいた。富士山の頭は見え隠れたりしている。次に精進湖で野鳥の森に行き、西湖では癒しの里根場で遊ぶ。なだらかな坂に、昔あったような茅葺の家が其処ここにあり、売店もあって、みやげ物を買う。

河口湖にもどり、正面に大きな富士山がみえる湖畔の宿に泊まった。ホテルはもうクリスマスの飾りがしてある。私の誕生月なので、夕食には、おめでとうと書かれたアイスが付いた。



翌日は、ご来光を拝むため、息子さんは早起きして、五合目までバスでゆかれた。山頂に雲がかかり、日の出が良くみえなかったので、次回来た時に、ご来光のバス券は又使えるそうだ。

この日は宿を出て河口湖を廻る。紅葉祭り開催中で、通りには売店が出ていた。緑、黄色、橙、真っ赤の、別世界にいるようなグラデーションの紅葉回廊の道をゆっくり歩く。お天気も良く紅葉を観るには最高の日だった。

次に近くの久保田一竹美術館へ。10日、11日には美術館で行われる戸外舞台での「雅楽」があった。ゆったりとした.見物席で、紅葉の木々をバックに、普段縁のない舞楽「陵王」を観賞できたのは幸運だった。

道の駅富士吉田前の紅葉祭りをみてからテディペアミュージアムの隣の喫茶店でお茶をする。記念に小さい熊の縫ぐるみを買った。ぐっと暗くなり、山中湖の紅葉祭りのライトアップ風情を楽しみながらドライブをする。道志、津久井湖を通り、途中で夕食をとって、私の家まで送って頂く。小憩してから、Nさんたちは帰られた。ウオーキングカーや杖でとぼとぼ歩いてもかまわない気楽な二日間の旅だった。


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