米寿



米寿のお祝いの話を聞いても、ひと事だったのに、とうとう私も米寿を迎え、十一月十三日、息子夫婦、孫たちに米寿のお祝いをしてもらった。場所は息子達の家の中間にある、横浜駅の近くにあるイタリー料理のレストラン。私が主役なので本当は、この十数年着たことのない手持ちの和服を着たいところだが、どう考えても一人で着られず、後始末も出来ず、よろよろと歩いている状態なので、全て簡単な洋服を着る。



レストランの窓から、横浜の煌く夜の街がずっと遠くの方まで見える。女ばかりの孫たちは、出会うのはは久し振りである。歓談しながらコースの料理をゆっくり頂く。おめでとうと書かれたケーキが出てきた。孫一同からの花束が贈られる。一番年長の結婚している孫からは、私の冬の厚いコートに合いそうなグレーと赤の縞のマフラーを貰った。

東北大地震の翌日予定していた春の小学校、日本橋三越のクラス会、「私のH.P・二十三年四月書く」は八人が出席予定のところ、地震のために半分の四人しか集まれなかったので、幹事の方がこの十月、再び新宿でクラス会を計画した。私は風邪で欠席。結局出席者は三人だったそうだ。米寿ともなると、半年でも、皆の弱り方が違ってきている。

米寿で外出してお祝いを受けられるというのは、とても恵まれているのだと改めて思った。



H23/12

 

inserted by FC2 system