八十八歳のクラス会


女学校のクラス会がこの三年なかったので、クラス会はもうないものと思っていると、一月の末に「八十八歳になりましたのでここで最後のクラス会をします」と通知がきた。

場所は新宿のセンチュリーホテルの中華料理店である。過去に何回もこの場所でクラス会をしたことがある。早速出席の返事を出した。

中心の幹事の役をして下さっている方は十年位前から家を整理し老人ホームに入って、暮している方だ。これを機会にとクラスメンバーの様子を調べ、まとめて一覧表を作って下さった。現在、生きている者は一クラス四十九人中三十人である。うち入院中が三人。東京の女学校なので東京都内に住んでいるものが多い。



実際集まったのは九人。出席の返事をしながら前日になって断ってきた方が五人あったそうだ。意外と多いのに驚いた。私のようにウオーキングカーに頼っている者はなく。二人位が杖を持っているだけで殆んどが悠々と歩いていて羨ましい。

集まってみると、楽しい日々を過した私のグループの数人が、誰一人ここにいないのは淋しい。九人中まだご主人のおられる方は三人だった。
中華ランチだが、日本料理のように一人づつ小皿に乗って料理が運ばれてきた。
まだこんなに元気なのだからこれを最後にしなくても、と思いながら帰途についた。




H24/02
 

inserted by FC2 system