納涼祭



八月の二十六日「日」、ホームの納涼祭があった。

入居者が、模造紙に猫や、蟹、花、などのちぎり絵を数枚作る。其の絵を食堂広間の目立つ処に飾り、薄紙で出来たバラ様の花、介護士さん達の貼り絵、お祭り提灯、輪飾り、造花の数々、紅白の幕などで、前日までの広間の様子が一変してすっかりお祭り気分になった。



当日は制服をぬぎ、涼しげな浴衣やはっぴ姿になり、いつもと装いをかえた介護士さんたちが店番をしている、わた飴、輪投げ、ヨーヨー釣り、などの場所が用意されているので、全店寄ってみる。十時から男性介護士さんによるギターと独唱、次に同じく女性介護士さんによる、フルートと、サクスホ−ンの独演奏があった。一人は中学校のクラブで習ったのがきっかけ、というが、その延長でこんな場所で皆を楽しませながら堂々と演奏するなんてすばらしい。

昼食後は、焼き蕎麦、たこ焼き、チョコバナナ、やきとりなどの出店があった。家族の方も何組かきていて小さい子供達も混じった。

最後に男女の介護士さん六人によるソーラン節の踊りがあった。浴衣柄の半ズボン甚平姿である。これはなんとも勢いがあって良かった。若者男女六人の元気あふれる踊りと大きな掛け声の応酬で、会場いっぱいに若さがみなぎる。自分もあんな時代もあったのだと振り返る。皆のアンコールで、三回も踊ってもらった。

もう十日経っているのに、いまだ車椅子にヨーヨーを縛り付けて車椅子を操作している男性がいる。





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