友人の家へ

少し涼しくなったので、以前の絵の仲間3人が、白金台の I さんのマンションに招かれた。
住宅の内装設計を職業としている娘さんが改装設計をされたという。

白金台のそのマンションは大きな欅や泰山木の木々に囲まれた閑静な処にあった。
手摺を頼りに4階まで登ったが、角部屋なので四方の眺めが素晴らしく良い。
玄関は広くなり素敵なガラス絵が飾られていた。


私達は6年前まで王禅寺の小松先生のお宅に月1、2度絵を習いに行っていた。ここの絵の友人達は、それぞれ、個性的である。表装を表具やさんに習いに行ったのを機会に、表具の学校に入り、表装1級技能士の資格を取り、カルチャーで教えていた人、放送大学で勉強して、今、中国の本の翻訳をしている人、転勤で2ヵ国語が自由に出来るので国際交流に積極的な I さん。皆、自分の事でとても忙しい。
私を頭に、70代1人、60代2人と、年齢が違うが今でも年に2回は会う。

昼食は手作りの、具沢山のちらし寿司、中華風巻き物、ミルクゼリー、果物、等がが用意されていた。

客の3人は、すっかり絵筆と関係なくなっているが、この家の I さんは若い頃から絵を習っていたので、今も描いて展覧会に出品されている。近頃描いた絵を奥から出してきて、次々と見せて下さった。ご主人が退職の時、頂いてこられた立派な花束が描いてある軸もあった。

出品が急で、改めて描く時間が無く、昔、小松先生の教室で写生した沢山の花の絵を剥ぎ合わせて作った絵があった。当時、何の欲も無く、只、一生懸命に写生した花の絵7,8枚は、切られ、破られ、大きな1つの絵になっている。何ともいえない暖かい雰囲気の絵となっていて、いくら見ていても飽きない。

帰りがけに銀杏並木のプラチナ通りを歩いたが、人通りはあまり無く、ブランド店にも縁が無いので、目黒駅の近くで又、お茶のひとときを過ごした。

H16/10

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