コンサート


四月の十二日 のコンサートにご一緒に行きませんかと、また青葉台に住む「九十八歳の礼子さんと、その娘さんA子さんから連絡があった。
当日は十時、青葉台駅改札口。駅の傍に止めてあった車の中に礼子さんが待っていてくださる。

車は皇太子殿下や秋篠宮様がお住まいの赤坂御用地、女子学習院の前を通り都心へ。青山通りに出てホテルオークラに着いた。小さい庭園風に造られた景色を見ながらそれぞれ好みの、ランチをいただく。オークラにきたのは何年前かと考えると、三十年前、礼子さんと一緒にお見合いの付き添い「成立」で来たとき以来だ。その時の中華料理がおいしかったのは、いまだ記憶に残る。ランチをいただいたあと、時間があるので、地下のA子さんおなじみのブテックに往き、時間を過ごす。こんな店に来たのははじめて。この日のれい子さんの黒いスカートの裾には金のほそい線が縫ってあり、年配なので、ことさらおしゃれにみえた。



次にJTアートホール アフィニスに行く。チェロは中年の「ルイス・ラレットさん、ピアノはまだ若々しくハンサムな岡田将さんの演奏を聴く。アンコールが4回ほどあって久々に合奏を楽しんだ。礼子さんは、車椅子に乗って移動する。娘のA子さんが其のたびに細かく面倒をみられるその心遣いに、いつもながら、感心する。そこを出てから赤坂の通りの角にある「とらや」ビルに入る。ここで私たち二人は「蕨もち抹茶つき」A子さんは餡蜜を注文、本日の外出の締めくくりとなった。

それにしても九十八歳、れい子さんの体力のあること。車に乗せていただいただけの私は、翌日から二,三日間疲れていたのに、礼子さんへ電話をすると、ちっともばてた風がなく元気だった。普段からデーサービスをはじめ、母子で体力をつけるのに努力を惜しまないからなのだろう。




H26/05
 




 
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