姉の家へ行く

いいお天気なので久しぶりに姉の家にゆく。

私や妹は体を壊しているのに、87歳の姉は一番元気で現在これといって体の悪い所は無い。しかし最近太りすぎで歩行が難儀となり、椅子つき手押し車に頼ってやっと歩いている。先月、甥の勧めで、体重を減らすために伊豆の病院兼療養所に2週間入って減量した。退院直後に電話を貰ったが2キロ減ったという。私も体重増加ぎみなので、参考にその減り具合を見に行こうと思った。

小田急線から南武線に乗り換え、武蔵小杉駅で東横線に乗る。

田園調布駅に着いたら姪が車で迎えに行くと言っていたので、電話をしたが、何回懸けてもお話中で通じない。あきらめて、タクシーに乗って姉の家に行き、電話器をみると受話器が外れていた。私にも同じような覚えがあるので人の事は言えない。

療養所での減量の様子を聞く。決まった時間が来ると皆で体操をする。カロリー計算をされた野菜料理中心のメニユーで品数は多いがご飯は1杯。間食を一切しなかったが、別に空腹の感覚はなかったという。

隣に住む姪が現れ、療養所で姉の体重が2キロ減ったのに、家に戻って半月経った今、前と同じ生活になり、元の体重に戻ってしまったと残念がる。姉は、独り部屋に2週間いて、老人ホームに入った時の予行練習になったと話す。

姉は、5年前、60年経った古い家を壊し、敷地に娘所帯と裏の廊下でつながっている2軒の家を建てた。そのころは未だ、こんな家は多くなかったが、今、周りを歩いてみると、同じような2所帯住宅が多くなった。此の辺はなんといっても交通の便が良い。車庫のスペースを2台3台と広くとってあり、庭が減った分プランターの花が家の前を飾っている。

隣家もアートなのか、物置とも見間違う理解出来ない建物に代わった。こんもりとした木の茂った庭の中に瓦屋根の住宅が揃っていた昔の姿を思い出す。。

6時過ぎに、姪の作ったカレーやサラダの夕食を済ませてから、私の家まで送ってくれることになった。姉も同乗して姪の運転する車で私の家に着いた。



今度は、私がお茶を出し、買い置きの鳩サブレを菓子皿に出す。「どうしてだかこのサブレはうちの旦那の大好物で良く買っていたの」と姉が言う。「大きさがたっぷりしていて安心感があるからかしら」などと喋りながら2人でサブレとお茶を味わっていると、隣の部屋で私のパソコンを触っていた姪が部屋に入ってきた。

「又、そんなものを2人で食べていては痩せるわけ無いでしょ」と、厳しい表情と言葉を投げてくる。成るほどその通りだ。何でも美味しくて節制できないから困る。私も当分痩せられそうにない。

知人に読んでいたらMさん(私)を思い出したと言われて買った本と、親戚から貰った本2冊を貸した。

姪の婚家先の寺が私の家の近くなのでお盆に又寄るから、と言って帰っていった。
H19/07

 

inserted by FC2 system